30歳からのニューヨークライフ。

このブログは、30代にしてニューヨークに来てしまったゲイが思ったことを不真面目かつ真面目にお届けしようと試みるブログです。

大坂なおみは正々堂々戦い、セリーナはクソだった件。

歴史が大きく動いてしまった。

今日の全米オープン女子テニス決勝で、大坂なおみ選手が元世界ランキング1位のセリーナウィリアムズをストレートで下して、日本人男女を通じて初のグランドスラムを達成してしまった。

 

表彰式は大荒れとなった。というのも、試合中セリーナが警告にもかかわらず反則を取られ、それに激怒したセリーナが泣いたり、暴言を吐いたり、ラケットを壊したり、まぁ酷い試合だったからだ。

 

セリーナのことはよく知らない。でも今日の試合を見て、ものすごく卑怯な選手だと感じてしまった。そして確信したのは、セリーナの時代が終わりつつあるということだ。

 

最後のポイントを決めた後も、大坂選手の表情は浮かなかった。何か悪いことをしてしまった子供のような表情をしていた。そして表彰式が始まると、会場は体感3割の拍手と、7割のブーイングに包まれた。そして、それを聞いていた大坂選手は溢れる涙をサンバイザーを下げて隠した。

 

もちろん、このブーイングは運営とその審判に向けられたものだと信じたい。司会の呼びかけでブーイングが拍手に変わった後、インタビューを受けた大坂なおみ選手は、

 

「みんなセリーナの応援に来ているを知っています。こんな風になってしまってゴメンなさい。私はただ、試合を見てくれてありがとうと伝えたい。ありがとうございました。」

 

と涙を流しながら答えた。そしてセリーナに「戦ってくれてありがとう。」とぺこりとお辞儀をした。

 

若干20歳、そして日本のテニス史で男女通じて松岡修三も、伊達公子も、錦織圭も成し遂げられなかった初のグランドスラムという歴史的快挙を成し遂げたのにもかかわらず、なぜこんな風に謝らなければいけないのか。映像を見ていて、理解しがたい感情になった。

 

その全ての原因はセリーナにあると思う。彼女は悪ガキのようにダサかった

 

まず試合中に泣きわめくなんてことがあっていいのだろうか。

彼女は自分が全米オープンという完全ホームで負けることをそのプライドが許さなかったのかもしれない。だからこそ、審判に抗議し、ラケットを壊し、警告に従わず反則で不利になることで、負けたのは自分のせいではなく、他に原因があったからだと言わしめんばかりだった。

表彰式でも、直前の大混乱のせいで固い表情で涙を流す大坂なおみ選手に話しかけたりしていたがセリーナの偽善にしか思えなかった。インタビューでもここでは私が女王よ、と言わんばかりに振舞っていた。隣に浮かない表情をして静かに立つ、セリーナに憧れてテニスを続けてきた16歳も年下の新しい女王に花を持たせることもなく、図々しく、図太く振舞いそこに立っていた。会場の観客もセリーナもスポーツマンシップに完全に欠けていた。コートの中とコートの外を切り分ける、大坂なおみ選手の方が何倍も大人だった。

 

まさに日本人の大坂なおみ選手と、まさにアメリカ人のセリーナを画面越しに見ていて、日本人の持つ精神性に改めて気がついた。負けてもなお、敗者を気遣う優しさは日本人に強く引き継がれている美徳だと思う。そして、正々堂々戦うというのが日本人が特に好む精神性なのではないかと感じた。

 

もしセリーナのような日本人がいたら、きっと受け入れられないと思う。審判に向かって「謝れ!」「嘘つき!」「あなたは泥棒!」「あなたは二度と私の試合のジャッジはできない」なんて言う人を、自分なら応援できないとおもう。アメリカ人は、自分が間違っているなんて微塵も思わず、自分以外のものに責任転嫁するようなことを、ある意味普通にし、自分の行動を内省することをしないのかもしれないとも感じた(セリーナだけかもしれないが)。

 

一人の日本人として思ったことはただ、大坂なおみ選手にありがとうと伝えたい、胸を張って自分が成し遂げた文字通り歴史的な快挙を糧に、これからも正々堂々とした戦いを僕たちに見せてほしい、それだけだ。

 

 

結論:セリーナの応援は二度としない。