30歳からのニューヨークライフ。

このブログは、30代にしてニューヨークに来てしまったゲイが思ったことを不真面目かつ真面目にお届けしようと試みるブログです。

ニューヨークはうんちだらけ。

こんにちは。こちらは日曜の夜です。

 

みなさんワールドカップ見てますか?

僕は全く見ていません。。

 

なぜかサッカーってゲイには人気ないんですよね。

そして、アメリカでも人気がないです。多分引き分けになる可能性があるゲーム性と、長く点数が入らないというのがアメリカ人の気質に合っていないんだと思います。(アメリカ人は分かりやすいものが好き)

 

そんなこんなで日本の情報を拾おうとこまめにヤフーニュースを見たりしているのですが、気になるニュースを見つけました。記事は2014年のものです。

 

www.j-cast.com

 

掃除人の仕事を奪っている?どういう理論でこんな的外れな批判する人がいるんだろうとソース元をたどると、ある人物に行き着き、名前を見てああこの人か、と思いました。元祖炎上商法の人だと個人的には思っています。

(その人物については詳しくは書きません。個人的には絡みたくない人物なので。)

 

話を戻します。

個人的にはスタジアムを掃除する行為はとても素晴らしい行為だと思っていて、どんどんやるべきだと思いますし、誰の仕事も奪っていないと思います。ありえない話ですが、もし日本人サポーターがワールドカップ全試合の終了後に掃除していたら、それは掃除人の仕事を将来的に奪ってしまうかもしれません。

日本人サポーサーが掃除しているのは、自分たちが観た試合のあとだけであって、掃除人の仕事を奪うどころか助けています。これのどこが批判される行為なのかさっぱりわかりません。

 

ちなみにこちらも掃除に対する海外の賛否反応。

dot.asahi.com

 

海外では仕事の分担というのがはっきり分かれていて、ここアメリカではそれが顕著です。また、サービスというのはきっちりとお金によって比例していて、良いサービスを受けたければよりお金を払う必要があります。日本のように安くて一流のサービスが受けられるということは、海外ではまずありません。

 

仕事の細分化について話しを進めます。

例えば、スーパーの巨大な買い物カートを駐車場から元の場所に戻す仕事。

アメリカ人は基本的に車で買い物に行き、カートに多くの食料品を買い込んでレジを通し、そのまま駐車場まで行き車に荷物を積み込むと、カートをそこら辺にぶん投げて放置して帰ります。

アメリカの駐車場は大きいです。(地方のイ◯ンを想像してください。)そこら辺に無造作にカートが点々と放置されています。駐車の邪魔になる場所にも平気で放置していきます。誰も元に戻そうなんて考えません。日本人のように自分で元の場所に戻そうなんてだーれも思いません。そしてその放置されたカートを元の場所に戻すことが仕事の人がいます。

また、ニューヨークを走るロングアイランド鉄道。その列車の中では、車掌が切符を切りに座席を一人一人回り確認します。切符を持っている人だけが乗れる日本のPASMOみたいなスーパー効率的なものはありません。(今後導入されるそうですが。)そしてそのただ切符を切る人の年収平均は、なんと1千万超え…。非効率なことが仕事を産んでいるとも言えます。

 

こうしたアメリカの非効率を補う仕事が、アメリカ社会には無数に存在していて、そのうち3D(いわゆる日本の3K)の仕事の多くを移民や黒人が担っています。そうした意味で、トランプ大統領のゼロトーラレンス政策は少なくともニューヨークではナンセンスです。決して、誰かの仕事を奪わない為にその仕事が存在しているのではなく、誰もやりたくないからその仕事があります。アメリカ人はとにかくめんどくさがりです。カートを元の場所に戻すなんて絶対(言い過ぎかも)したくないのです。

 

話はサッカーに戻ります。

日本人サッカーのサポーターが試合後スタジアムを掃除することが、本当に掃除人の仕事を奪うかといえば、答えはNOです。逆にありがたいと思っているんじゃないでしょうか。

スタジアムの掃除は、レストランで受けるサービス(お客が支払いの対価として臨んでいるもの)ではないですし、本来掃除なんて誰もやりたくないものだと思います。そうした嫌な仕事を、言われることなく自分たちから進んでやれる日本人の行動(少なくとも掃除に関しての教育)は、世界に誇れるものだと思います。

 

ニューヨークに話はとびます。

ニューヨークに来たならわかると思いますが、ニューヨークの街は(日本に比べて)とにかく汚いです。ゴミやわけのわからないもの、そしてウンチがたくさん落ちています。街だけではないです。電車の中、建物の中、公共の場所、そうしたところで治安の悪いところは特に汚れています。誰も地面の掃除なんてしたくない。

数ヶ月前、駅の中にウンチが落ちていた場所がありました。そこには奴の痕跡が濃く残っていて、数ヶ月経った今でもそこに奴の跡が残っています。つまり、ニューヨークの駅構内はめちゃくちゃ汚いってことです。誰も洗浄なんてしていません。

日本は小さい頃から公共のものを汚さない、大切にするという教育をされているため、街は綺麗ですし、汚すことへの嫌悪感があると思います。それが治安の良さにもつながっていると個人的には思っています。

 

他人の仕事を奪うからそれをしてはいけない、という批判は今後さらにナンセンスになっていくと思います。なぜならロボットが人間の仕事を今後奪っていくからです。極論を言えば、奪われない仕事を全員がする必要があるとも言えます。奪われたくなければ、奪われないような(に)仕事をする。

 

サッカーには全く興味がありませんが、サポーターの掃除、日本人として本当に誇らしいです。そして、そういう行為を「海外ではこうだからこうすべき!」みたいなくだらない日本批判をする意見とは徹底的に戦っていかなければなと思います。

 

いーじょう!(厚切りベーコン)(厚切りベーコンさんってまだ人気なんでしょうか?)