いまニューヨークで、めちゃ流れてる音楽はCardi Bな件。安室奈美恵も少し。
こんばんは。
こちらは水曜の夜です。
一個前のエントリーがなぜか昨日だけで100人くらいの人に見られていて、意外と検索で辿りついている人がいるんだなという印象。
ブロンクスに住む15歳の少年が刺殺された事件の続報は毎日テレビで流れてきています。
映像を見てもらえればわかると思いますが、アメリカに来て思うことの一つとして、こういう悲惨な事件が起きた時に、コミュニティがすぐに行動を起こすということです。日本に比べて、誰かが何かをやろうと言った時に、それに賛同する人の数が体感で多いのではないかと思います。日本は他の多くに人がやろうといえばやるけれど、自分が最初の人間にはなりたがらない感じだと思います。
ニューヨークだけなのかわかりませんが、いいと思ったことにはいいと言うし、興味がないことには本当に興味がなさそうにする。とてもわかりやすいです。
さて、今日は音楽の話をしたいと思います。(僕は評論家ではありません)
少し前からかなりのヘビーチューンで流れているアーティストがCardi Bです。
彼女の生い立ちについてはこちらの記事がわかりやすいかなと思います。(なぜか中途半端なところで記事が終わっていますが…)
Cardi B | スーパーマーケットの店員からストリッパー、そして全米1位のラッパーが誕生するまで - FNMNL (フェノメナル)
中でも最新の「I like it」という曲が、これでもか!というほどどこでも流れています。
ただ僕が最初にCardi Bを見たのは、MVではなく、テレビで喧嘩しているシーンでした。
番組の冒頭で、いきなり吐いていたハイヒールを手にとって、相手に思い切り投げつける…。そして友人たちも殴りかかる。w
常識的に考えたら狂人ですが、なぜかゲイ的には女同士のキャットファイトはテンションが上がります。笑
特に1:23秒あたりからの彼女のシャウトはもう、度合いを超えて笑えてきます。ちなみに彼女は What was the reason!(何が理由だったわけ!)と叫んでいます。
簡単に状況を説明すると、一人の男を二人の女がシェアしていた的な状況です。この映像を見たときに、僕は単純に彼女にあまりいい印象を持ちませんでした。
単純にこんな人怖いし。笑
でも、なぜか気になって色々調べていくうちに、どんどん気になっていく自分もいました。
このアルファベットで彼女を紹介する動画とか最高じゃないですか?
なんか元気になるというか。笑
彼女はかつてギャングのメンバーで、元ストリッパーで当時の彼氏からDVを受けていました。そんな人がいまやローリンヒル以来の快挙(19年ぶりに単独の女性ラッパーとしてビリボード1位を獲得)を成し遂げたまだ20代のアーティストなのです。
彼女は自分のことを代名詞として
"Im Just a Regular Deguar Shmegular Girl from The Bronx."
(私は、本当に普通で誰も気に留めないような、イケてるように見えるただのブロンクス出身のガールよ)
と言っています。
このフレーズを聞いた時に思い出したのが、我らが安室奈美恵でした。
安室奈美恵は渋谷の街から、ただ飛び出してきたような普通のただの女の子のように見えた。みんなが安室奈美恵だったし、安室奈美恵はみんなだった。つまり、あの時代の雰囲気を象徴していたんだと思います。みんなが彼女に共感して、自分を彼女に投影していました。
そいういう意味で、Cardi Bは今のアメリカを象徴しているのだと思います。
個人的な感想ですが、黒人女性にあまりいい思い出がないんです。たぶん彼らからしてもアジア人男性は全く魅力を感じないのだと思うし、彼女たちは誰に対してもとっても無礼だったりするから。(ゲイだから黒人女性に何も期待してないのだけれど。とにかく彼女たちにいい印象がない。無礼。無礼。無礼。)
何度も地下鉄で黒人女性が喚き散らしているのを見た。これは差別発言ではないけれど、個人的な体験からニューヨークにいる黒人女性は日本人からすると「品がない」ように見えると思う。大声で喋るし、叫ぶし、まず表情が怖いし、他人に対して馬鹿にしているような態度をとる。ニューヨークにいる黒人女性、というくくりがこの街ではまず意味を持たないと知っているけれど、「素敵な黒人女性だったなぁ」と思った人がこの一年間で一人もいなかった。(色々な文化背景があるけれど、ここで書いたらここでは書ききれない)
だから余計に、Cardi Bのような女性が支持されているのがリアルだなと感じる。
かつてのローリンヒルは、知的で歌もスタイルも洗練されていたけれど、Cardi B は下品で混沌と全てが暴露されている。身近で、共感できて、なおかつ真似できそうな、したくなるようなキャラクター。もちろん、彼女のラッブは耳に残るし、自分で曲を作ったり自分のスタイルを作り出す音楽家としての才能があると思う。それ以上に、今の時代を象徴しているような彼女の人生スタイルそのものが、アメリカ人の心を惹きつけているのだと思うのです。
ちなみに、ローリンヒルとかそこらへんを絡めてもう少し知りしたい方は、この方のブログがとても良質なのでオススメ。
やだ。なんか真面目くさった文章書いちゃった。
安室のこととかもっとちゃんと書きたいし、そもそも本当は「I like it」の歌詞の訳を書きたかったのに。笑
時間見つけて次回書こうかな。
ではまた!