30歳からのニューヨークライフ。

このブログは、30代にしてニューヨークに来てしまったゲイが思ったことを不真面目かつ真面目にお届けしようと試みるブログです。

ニューヨークでの人種差別。2

以前、ニューヨークでの人種差別について書きました。

 

大阪なおみ選手の優勝で、日本では「こんな時だけ日本人扱いするな!」なんていう炎上名目のブログが流行っているようです。内容を見ましたが、炎上目的の内容なおかつ、自己弁護の言い訳がとにかくダサくて、本当ゲスい人だなと思いました。当該記事は探せば出てくると思います。

 

個人的に思ったのは、日本の中で一般論として「日本人はハーフを差別をしている」といえるのかということ。何を言いたいか、というより自分の中の答えは既に出ていて、要は差別する人って

「人によるんじゃね?」

っていうこと。

 

ニューヨークに差別はあるのかという問いについて考えてみる時、個人的に差別をされたことはないと以前のブログで書きましたが、忘れられない差別を目にしたことはあります。

 

ある日電車に乗っていたら、いきなり近くに座っていたアジアンアメリカンらしきおばさんが、黒人の男性に向かって

「こいつが私に唾を吹きかけた!警察に通報する!」

と言って喚き始めました。おばさんと黒人の間は明らかに離れていて、その間には自分が座っていました。だからもし黒人が本当におばさんに唾をかけたとすると自分にもかかるはずで、もちろん自分は唾をかけているのを見ていない。

おばさんはある意味普通な人だったし、あまりに唐突すぎて周りの人たちも様子を伺っていた。おばさんの剣幕は相当なもので、黒人男性も言い返していたが、おばさんが駅員を呼んで電車を降りて行った後で、男性は一人で泣いていた。自分はあまりにいたたまれなくなって、降り際にハグすることしかできなかった。男性は今まで生きてきて、こんなことが起きたのは初めてだと言っていた。

その日の帰り道は、自分も気分が重かった。目の前で人が差別されているのに何もできなかったし、言葉をかけたり制止することもなかった。ずっと頭の中でそのことがぐるぐるしていた。人が差別されるってこう言う事なのだと初めてはっきり体験した出来事だったのを覚えている。

 

純ジャパとして日本で生きてきた中で、まず、自分は人生の中でハーフを差別したことがないし、そういう人を周りで見たことがない、そしてそこまで多くのハーフに出会ったことがないというのが正直なところだった。ハーフはハーフで固まってたりするしね。あまり接点がないというのが事実です。

差別をしないのは、自分がゲイだからマイノリティ(ハーフはマイノリティっていう理論がまず差別だけど)の気持ちがわかるとかじゃないくて、

「する理由が思い当たらない」

から。だって差別して純粋に何の得が自分にあるのか分からない。

外国人差別する人は、自分が日本人だから優れてるとでも言いたいのかもしれないけど、そういう選民意識って、日本の中だけで過ごしているととても醸成されやすいと思う。それは社会のいろいろな場面でいわゆる「いじめ」として表出してたりする。

 

要は、日本はずっと「村社会」過ごしてきているんだと思う。だから、村のルールに合わないものが 村の中から(ここ重要!)出てくると、排除したがる傾向にある。いわゆる、「村八分」というやつです。その一方で、村の外で評価の高かったものは諸手を挙げて迎え入れる。

評論家や海外に出た人は日本の「村社会」をここぞとばかりに攻撃対象にするけれど、今海外で暮らす自分からすると、日本のいいところだとも思っている。他人を思いやり、助け合い、協力することができる。それは震災の時の様子を見れば明らかな美徳だと思う。

要するに物事には一長一短があって、一つの物差しで物事を図ることが差別の始まりだと個人的には考えている。某ブログのように「日本人はハーフを差別してきたのに、何か手柄をあげると手のひらを返して日本人だと認めるのは許せない」的な意見って、言ってしまえばその人が体験した個人的なものであって、それを一般化するには飛躍しすぎだとと思う。

 

ただ。

実際に差別を受けている人は確実にいると思う。

自分がゲイだからわかるけれど「それの差別って当人たちの意識次第で、言った方は差別と思ってないんじゃない」って言われると、(相手にするのがアホらしくて)返す言葉ないかったりする。だから差別を受けている人は「すみません、それ差別で嫌なのでやめてください」とはっきり言わないといけないし、それが言えない環境なら社会全体でそれを変えていかないといけないと思う。意見を伝えたのに変わらない人とは価値観を共有できないからそのあと、できるなら関わらないことが一番いい。

そして、おのずから人の意識の改革に訴えることをアメリカではどういう人たちがやっているかというと、政治家だったり、スターだったり、人気司会者だったりする。積極的に自分の意見を言い、「自分はこう思うからこう考える」ということを率先してやる。そういう活動が人々の心を動かし、ムーブメントになったりする。

 

一方、日本ではまず誰も政治的なことについて意見を言わない(タブー的な扱い)。テレビや国会でやることは人の噂話やゴシップ、足のひっぱり合いばかりで、本質的に大事なことは議論されない。そしていざ社会の中で自分に必要なものが整えられていなかったりすると「保育園落ちた、日本死ね」みたいな無責任な言葉が一人歩きし始める。政治家を選んできたのは、自分たちなのにもかかわらず。マスコミはそれを煽るだけで、本当に大事なこと、建設的なこと話し合いや活動はほとんど伝えなかったりする。

 

一言で言えば、日本の社会構造はみんなが無責任でいられる構造なのだと思う。みんなが無責任だから、逆説的にみんなの責任だ、ということが日本ではまかり通る。モーニング娘の吉澤が捕まって、中澤裕子が謝るのってさっぱり意味分からない。

 

話を戻そう。

ニューヨークで差別というか、一年過ごして時々感じるのは、現地の日本人は日本人に対して無礼だなということ。たとえばこの前体験したこととしては、ドアを通る時に次の人に開けてあげるのがアメリカの文化なのだけれど、日本スーパーなので会う日本人の現地妻はありがとうすら言わないし、目も合わせない。村の身内(同じ人種)だとわかると、途端に無礼・無遠慮になる。これは日本人の特質だと思う。

 

でもこれも結局、「人による」ことで、全員がそうではない。

 

黒人が犯罪を犯すことが多い。でも全員がそうではない。

ゲイはアナルセックスをする。でも全員がそうではない。

アジア人は無表情だ。でも全員がそうではない。

移民はアメリカ人の仕事を奪っている。でも全員がそうではない。

女はヒステリーだ。でも全員はそうではない。

男は男らしくあるべきだ。でも全員がそうではない。

日本人はハーフを差別する。でも全員がそうではない。

 

問題なのはある部分をカテゴライズしてそれが全てであるかのように語ることで、それはつまり「偏見」でしかない。

日本人がハーフを差別している、という言い方は逆に、日本人に対する偏見でしかない。要するに某ブログの筆者は自分にブーメランを投げているように見えた。その人が実体験として差別されたことがあることは日本人として残念だと思うけれど、だからと言ってそれを一般論として語るのはあまりに早計だと思う。

 

ニューヨークではいろいろな人種がごちゃまぜになって一緒に暮らしている。そこでは毎日大小様々な差別が起こっている。いろいろな人種が混ざり合って暮らす中でも、差別しない人は絶対にしないし、する人はする。そこに国籍や肌の色、性別は全く関係ない。人間性の問題。

 

なのでニューヨークに人種差別があるか?という質問に答えるとするなら、

「人による」というのが僕の実体験に基づく一番正確な答えだとおもう。

 

ではまた!

 

 

 

ゲイカップルの料理事情。料理を作ることは愛情表現。

こんなエントリーがはてぶのトップに載っていた。

 

www.kawauchisyun.com

 

全部読んでものすごく納得した。

というのも我が家では、ほぼ料理を僕がするからである。そして嫁(もちろん男)は料理に対して何もコメントを言わないからである。

 

正直に言おう。

僕はプロほどに料理ができるわけでないけれど、家庭料理なら大抵作れるくらいの料理スキルは持っている。

千切りも、揚げ物、煮物、焼き物などなど、いわゆる料理が好きな男子(中身はh女子)とでも思ってもらえるといいと思う。

 

一方嫁。嫁は一切料理ができない。一切である。

彼曰く、料理は時間の無駄と思っているらしい(そう言われて料理を作る人の気持ちを考えたことがあるのだろうか?)。

 

嫁の料理の腕前で思い出すのは、付き合い始めの頃、卵焼きを作ろうとして目玉焼きを作っていた。

そして皿に乗せる際にとんでもないねじれ方をしていたのを覚えている。スノボの技かってくらいにねじれていた黄色い未確認物体。。

 

そんな嫁に、僕は日本でのデート時代を含めて、夜の予定がない限りほぼ料理を作ってきた。休みの日には昼ごはんも作っていた。

嫁の朝ごはんは決まってバナナ&ヨーグルトという、大学生のようなものが好きらしく何年もそれを続けている。

みかねて一度朝に早起きしてご飯を用意したところ、手をつけなかった(その時はイラついた)。クソ。

 

料理をする人間なら誰でもわかると思うが、別に誰も美味しいと言って欲しいから料理しているわけではない。でも、美味しいと言われると嬉しい。

 

自分の時間を使って作ってるんだからさぁ…みたいな押し付けがましいことを言うつもりは個人的には全くない。だって料理の代わりに相手がやっていてくれることも知らずあるだろうと思うから。

 

それでも料理をすることについて言いたいのは、料理を作る側は色々と考えながらやっていることを知ってほしいということ。味はさることながら、食感を出すとか、彩りとか

 

夜ご飯に関して言えば、相手が帰ってくる時間ももちろん考えながら作り始める。ご飯をといで、炊く。冷蔵庫の中にあるもので何が作れるかさっと考え、プランを練る。悩んでる時間はない。何が必要か、どこから始めるかを即座に決断を下し、作り始める。

時間との戦いである。なぜなら相手が帰ってくる時間に最も美味しい状態で出したいから。もちろん洗い物は少なくしたいから、料理をしながら片付けもし、進行している料理の味加減も見る。もりつける皿も料理に合わせたり。僕たちはゲイカップルだから子どもはいないけれど、子どもがいたらもっと大変だと思う。

 

料理をしない人間からすると、『ご飯、味噌汁、一品のおかずにサラダ』は簡単に作れると思っているかもしれないが、これを毎日作るなんて大変な作業。

僕の場合はアメリカで少し事情が異なるけれど、まず個人的にサラダを作るのが面倒くさい。日本ならとりあえずごはんだけ炊いておけば、スーパーやコンビニで簡単な惣菜を買って済ませることもできるかもしれないが、ここはアメリカ。徒歩圏内にそんな場所はない。

コロッケだって、ハンバーグだって、カレー、シチュー、チャーハン、オムライス、天ぷら、トンカツ、グラタンまで、全部自分で作って食卓に出している。そこにサラダ、味噌汁である。

 

料理に関していつも感じるのは、料理は作る相手に対して愛情がないと無理だと思うこと。以前めちゃくちゃ喧嘩して殺すと思いながら作った時のお好み焼きがを史上最強にブサイクで不味かったことがある。誰かを思いやらない家庭料理はこの世の中にない。

 

話を戻そう。

案の定、我が家の嫁(男)は「美味しい?」とこちら聞くまで言わない。そのくせ、時々ケチをつけてくる(殺す)。前に「こうしてほしい」と言われて、どうせ気がつかないでしょ、と思って何も変えずに「変えてみたよー」と言って料理を出したことがある。案の定嫁は何も気がついていなかった。笑

 

僕はそれ以来、相手の美味しい美味しくないにいちいち左右されるのをやめた。自分が作りたいように料理をすることが一番楽しいと気がついたからだ。

 

毎日、家庭で料理をする人に心から伝えたい。

 

料理は誰かのためにするのもいいけれど、自分のためにするのもいいよ。自分が好きな味付けで自分が美味しいと思ったものをたまに作ってみてほしい。

料理は誰かへの愛情表現でもあると同時に、自分への愛情表現でもあると思う。

 

さて、炊飯器のスイッチを入れるかな。

 

 

 

大坂なおみは正々堂々戦い、セリーナはクソだった件。

歴史が大きく動いてしまった。

今日の全米オープン女子テニス決勝で、大坂なおみ選手が元世界ランキング1位のセリーナウィリアムズをストレートで下して、日本人男女を通じて初のグランドスラムを達成してしまった。

 

表彰式は大荒れとなった。というのも、試合中セリーナが警告にもかかわらず反則を取られ、それに激怒したセリーナが泣いたり、暴言を吐いたり、ラケットを壊したり、まぁ酷い試合だったからだ。

 

セリーナのことはよく知らない。でも今日の試合を見て、ものすごく卑怯な選手だと感じてしまった。そして確信したのは、セリーナの時代が終わりつつあるということだ。

 

最後のポイントを決めた後も、大坂選手の表情は浮かなかった。何か悪いことをしてしまった子供のような表情をしていた。そして表彰式が始まると、会場は体感3割の拍手と、7割のブーイングに包まれた。そして、それを聞いていた大坂選手は溢れる涙をサンバイザーを下げて隠した。

 

もちろん、このブーイングは運営とその審判に向けられたものだと信じたい。司会の呼びかけでブーイングが拍手に変わった後、インタビューを受けた大坂なおみ選手は、

 

「みんなセリーナの応援に来ているを知っています。こんな風になってしまってゴメンなさい。私はただ、試合を見てくれてありがとうと伝えたい。ありがとうございました。」

 

と涙を流しながら答えた。そしてセリーナに「戦ってくれてありがとう。」とぺこりとお辞儀をした。

 

若干20歳、そして日本のテニス史で男女通じて松岡修三も、伊達公子も、錦織圭も成し遂げられなかった初のグランドスラムという歴史的快挙を成し遂げたのにもかかわらず、なぜこんな風に謝らなければいけないのか。映像を見ていて、理解しがたい感情になった。

 

その全ての原因はセリーナにあると思う。彼女は悪ガキのようにダサかった

 

まず試合中に泣きわめくなんてことがあっていいのだろうか。

彼女は自分が全米オープンという完全ホームで負けることをそのプライドが許さなかったのかもしれない。だからこそ、審判に抗議し、ラケットを壊し、警告に従わず反則で不利になることで、負けたのは自分のせいではなく、他に原因があったからだと言わしめんばかりだった。

表彰式でも、直前の大混乱のせいで固い表情で涙を流す大坂なおみ選手に話しかけたりしていたがセリーナの偽善にしか思えなかった。インタビューでもここでは私が女王よ、と言わんばかりに振舞っていた。隣に浮かない表情をして静かに立つ、セリーナに憧れてテニスを続けてきた16歳も年下の新しい女王に花を持たせることもなく、図々しく、図太く振舞いそこに立っていた。会場の観客もセリーナもスポーツマンシップに完全に欠けていた。コートの中とコートの外を切り分ける、大坂なおみ選手の方が何倍も大人だった。

 

まさに日本人の大坂なおみ選手と、まさにアメリカ人のセリーナを画面越しに見ていて、日本人の持つ精神性に改めて気がついた。負けてもなお、敗者を気遣う優しさは日本人に強く引き継がれている美徳だと思う。そして、正々堂々戦うというのが日本人が特に好む精神性なのではないかと感じた。

 

もしセリーナのような日本人がいたら、きっと受け入れられないと思う。審判に向かって「謝れ!」「嘘つき!」「あなたは泥棒!」「あなたは二度と私の試合のジャッジはできない」なんて言う人を、自分なら応援できないとおもう。アメリカ人は、自分が間違っているなんて微塵も思わず、自分以外のものに責任転嫁するようなことを、ある意味普通にし、自分の行動を内省することをしないのかもしれないとも感じた(セリーナだけかもしれないが)。

 

一人の日本人として思ったことはただ、大坂なおみ選手にありがとうと伝えたい、胸を張って自分が成し遂げた文字通り歴史的な快挙を糧に、これからも正々堂々とした戦いを僕たちに見せてほしい、それだけだ。

 

 

結論:セリーナの応援は二度としない。

 

 

 

 

 

 

 

シンシアニクソンを完全に見くびっていた。

数日前にニューヨーク知事選に立候補している現職のクオモ知事と、民主党の公式な候補にはなれなかったが出馬を表明しているシンシアニクソンの討論会が開かれた。討論会の様子はテレビでも放送され、すぐにネットにも丸々上がっているので、興味がある人は見て欲しい。

 

youtu.be

 

正直に言うが、僕はSATCの中でミランダが一番好きで共感してしまう。ゲイのバイブル的なSATCは、もちろんツタヤで色褪せたパッケージのDVDを借りて観た。最初は重要な役でもなかったしサブ的な感じだったのに、どんどんとキャラが立っていき(それに比例して最初にイケテナイ彼氏は消えていった)、仕事はバリバリできるのにどこか変で人間的にうまく立ち回れないキャラクターをとても自然に生き生きと演じていた。

 

ミランダは、サマンサほど淫乱でとっちらかっているではなく、シャーロットほど夢見る堅物女じゃない。かといって、キャリーのように男に依存するわけでもなく、要は、自分の力で人生の荒波を漕いで行く、まさにニューヨーカーの中のニューヨーカーだと思っていた。みんなが追う幸せではなく、自分が思う幸せをとことん追求する生き方はとてもかっこいいと思っていた。(好きなシーンはブルックリンブリッジでの仲直りのシーンと、偶然見つけた空き地で結婚式することろ。)

 

そんな彼女がレズビアンだと公表したことに当時は驚いたのと同時に、どこか勇気づけられるような気もした。そしてあれよあれよと政治家に転身し、ニューヨークの知事選に出た。

 

じぶんはアメリカの市民権がないので、そこまでアメリカの政治に興味はない。なので、正直彼女が勝つかどうかということは気になっていなかった。

 

だが、数日前に討論会で現職知事のクオモ市とディベートしている姿を見て、ガラリと印象が変わった。5月の民主党公認選挙の際は、クオモ市の圧勝だったと聞いていたので、クオモ氏にとっては強敵ではないと思っていた僕は、シンシアニクソンを完全に見くびっていた。

 

内容については、こちら見ると大体概要が載っているので見て欲しい。

www.mashupreporter.com

 

生で中継を見ていた印象としては、シンシアニクソンの圧勝という感じだった。クオモ氏は口を開くと、トランプが全ての原因だとばかり言っていた。また、シンシアニクソンが地下鉄の問題を指摘しても、わけのわからないネットのゴシップのような回答で「彼女はフィクションの世界にいる」などと言ってお茶を濁していた。

 

対して、シンシアニクソンは周到に用意された感じのする内容で随時クオモ氏を攻めていた。この放送には2人の司会がいて、候補者の2人に嫌な質問をするのだが、シンシアニクソンはそれにもきっちりと答えていた。そして、クオモ氏がいろいろな理由をつけて今の政権で起きている不都合を言い訳すると、ここぞとばかりに襲いかかっていた。

 

9月には民主党の候補者を決める選挙があるが、これはかなり面白くなってきたと思う。シンシアニクソンはその選挙で勝って初めて共和党の候補と戦えることになる。クオモ氏の政治的腐敗感はかなり臭っていて、民主党の候補として圧勝したのも、企業への忖度ができるからこその勝利だったと思う。ただ、「水清ければ魚棲まず」という言葉もある。個人的にはシンシアニクソンに勝って欲しいが、資金を提供するスポンサー企業は税金を安くしてくれるクオモ氏を応援するだろうと思う。

 

この先どこまで彼女が食い込んでいけるか、それが今回の知事選の見どころなのではないかと思う。

 

 

何この真面目なブログ。引くわ。

 

 

 

 

ニューヨークで日本人のレイプ犯に7年の判決が下された。

さらっとニュースサイトを開くと、日本人レイプ犯にニューヨークの最高裁が7年の実刑を出したとのトップサイトに見出しが。びびる。

 

www.nydailynews.com

 

内容を要約すると、日本の京都の技術系会社の重役のマサカツユキトシ(46)歳が、昨年起こしたレイプ事件で、7年半の実刑を食らったというもの。

 

え…?何してんのこの人、とまず思いました。そしてそんな事件が昨年起きていたとも知らず。

事件は部下だった女性に鎮静剤入りオレンジジュースを飲ませて、襲ったらしい。

この手口とか、鎮静剤もってる時点でこのひと絶対初犯じゃないでしょ。。

 

この部下の女性とはかなり親密な仲だったようで、結婚式に出席したり、女性が不妊治療していたことも知っていたらしい。

 

ちなみにもし日本人がアメリカで性犯罪を犯すと、おそらくもう二度とアメリカには入国できないと思います。実際このマサカツユキトシという犯人にも、7年半の実刑、出所後20年の監視つき、そして性犯罪者としての登録が課されました。この犯人の出所後、8年間の女性の保護も行われます。

 

この性犯罪者(sex offender)の登録は、もう万事休すかと思います。(詳しくはミーガン法を参照。)この人が実際アメリカに住んでいるかはわかりませんが、おそらく二度とアメリカには入国できません(想像です)。犯罪のレベルによっては自宅の近所に個人情報が配布されます。

 

このミーガン法については、賛否両論あると思いますが、個人的には賛成です。幼児性愛者は治療できないと聞きますし、再犯の恐れもある。自分で身を守るためにも、そうした犯罪者の情報は公開すべきだと思います。加害者にも人権がある。けれど、市民には身の回りにある危険を知る権利がある。親であればなおさらです。

 

 

ニューヨーク州では、このサイトで登録されている犯罪者の情報を見ることができます。おそらくこのマサカツユキトシという人もここに登録されると思います。将来的に写真も出ると思います。こういうのは本当に性犯罪の抑止力になると思います。すごい。

www.criminaljustice.ny.gov

 

ちなみにアメリカでは立ちションすると、このリストに追加されます。日本では気軽にできますが、アメリカでは犯罪で、一度このリストに登録されると、近所のひとに通知されます。この人は公共の場で、猥褻なものを公にしました、的に。辱めの刑。立ちション恐るべし。アメリカでは絶対立ちション禁止です。(座ったからいいとかそういうことでもない。かしこ)

 

ちなみにレイプ事件の現場になったのはここです。

goo.gl

 

このホテルは8 Aveに面していて、周りはかなり騒がしい感じです。タイムズスクエアも近く、ポートオーソリティのバスターミナルも近い。人通りも車通りも多く、その多くは観光客です。

 

僕は、たまーにここの中に入っているDOUGHドーナツを買いにいくぐらいで、一度も泊まったことはありませんが、ドーナツを買いにく際にロビーで日本人を何度か見たことがあります。グーグルの評価はそんなに高くないし、そこまでおしゃれなホテルではないと思うけれど、何かのガイドブックに載っていたりするのかな。

 

ちなみにDOUGHドーナツはオススメなので、ここのホテルに泊まるなら是非買ってみてください。

goo.gl

 

では!

トランプの真珠湾発言についてワシントンポストのソース元を探して訳してみた。その1

トランプが真珠湾について言及して日米関係が悪化、的なニュースがネットに載っていました。

 

・時事通信

政府「真珠湾」発言否定に躍起=揺らぐ日米蜜月(時事通信) - Yahoo!ニュース

 

記事をさらっと読むと、トランプが真珠湾攻撃を忘れていないからな…と恨み節を言ったかのような記事でしたが、他の記事を読むと、そこには文脈があったことが判明。

 

・FNN

トランプ氏「真珠湾」発言 安倍首相に“不満”(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース

 

 

もうさっぱり情報の真偽がわからないので、報道のネタになったワシントンポストのソース元を探すことにしました。それがこの記事です。

 

www.washingtonpost.com

 

時事通信が日本語で要約しているこの記事は、結構いろいろな情報が削除されていて、あたかも日米関係の悪化を願っているような印象を受けました。

トランプ大統領「真珠湾忘れぬ」と安倍首相に不満=7月に日朝高官が極秘接触:時事ドットコム

 

これは偏向報道では…と思ったので、ソース元を訳してみようと思いました。

 

‘I remember Pearl Harbor’: Inside Trump’s hot and cold relationship with Japan’s prime minister

Josh DawseyAugust 28 at 11:07 AM

 

「真珠湾を忘れていない」トランプの二面的な日本首相に対する思惑

 

During a tense meeting at the White House in June, President Trump caught Japanese Prime Minister Shinzo Abe off guard with a pointed remark.

6月のホワイトハウスで張り詰めた会合の際、トランプ大統領は日本首相である安倍晋三の不意をついて鋭く言い放いはなった。

 

“I remember Pearl Harbor,” the president said, referring to the surprise attack that propelled the United States into World War II.

「真珠湾を覚えている」大統領はそう言って、アメリカを第二次世界大戦に駆り立てた奇襲攻撃に突いて言及した。

 

Trump then launched into a blistering critique of Japan’s economic policies, according to people familiar with the conversation. He railed against the U.S. trade deficit with Japan and urged Abe to negotiate a bilateral trade deal that is more favorable to U.S. exporters of beef and automobiles.

その会話について詳しく知る人物によると、大統領はそのあと日本の経済政策について激しく批判をし始めたという。対日貿易におけるアメリカ赤字について激しくわめき、牛肉と車の輸出国であるアメリカにとってさらに好ましい取引を行うべく、安倍首相に対して相互的な貿易交渉を強く求めた。

 

The meeting, which left Abe exasperated, epitomized the paradoxical nature of Trump’s closest relationship with a foreign leader.

安倍首相を憤慨させたその会合は、トランプ大統領の海外首脳に対する親しみを込めた逆説的な性格を如実に表している。

 

The two men have a tight rapport — Trump has met with Abe eight times, more than with any other counterpart, and talked to him on the phone 26 times. White House aides say they joke about golf, with Trump complimenting Abe on his agile moves while ribbing him about video footage that appears to show him falling into a sand bunker. Trump sees Abe as a savvy negotiator and a worthy counterpart — unlike many other world leaders who draw his derision. He calls Abe his “good friend.”

 

2人は固い信頼感で結ばれているー、トランプは他のどの首相よりも多く8回も安倍首相と会っており、また、電話は26回もしている。ホワイトハウスの側近によると、彼らはゴルフついてのジョークを言い合い、トランプ大統領は安倍首相の俊敏な動きを褒める一方で、バンカーに転げ落ちた様子をとらえた映像について安倍首相をからかったりしている。トランプ大統領は安倍を賢い交渉人、そして他国のバカげた首相とは違って、交渉するに値する人物だとおもっている。トランプ大統領は安倍首相を「グッドフレンド」と呼んでいる。

 

“I’ve never heard him [trash]-talk Abe. And you can’t say that about a lot of the world leaders,” said a U.S. official, who, like other White House, State Department and Japanese government officials interviewed for this report, spoke on the condition of anonymity to discuss a crucial bilateral relationship.

But in recent months, the president’s unorthodox approach to North Korea and deeply negative view of Japan’s trade practices have locked Trump and Abe in a series of agree-to-disagree stalemates, to the growing frustration of Tokyo.

 

「安倍首相についてトランプ大統領が何か語ったとは聞いていません。また他の国の多くのリーダーについてもです。」アメリカと日本の両政府の関係者は匿名を条件にこの重大な相互関係についての議論の報道について回答した。

しかしここ数ヶ月に置いて、トランプ大統領の型破りな北朝鮮へのアプローチやひどくネガティブな日本の貿易手法の観点が2人を一連のこう着状態に縛り付け、東京を苛立たせている。

 

The rift marks a disappointing turn for Abe, who invested heavily in a personal relationship with Trump, publicly praising his “outstanding” and “remarkable leadership,” lavishing him with a $3,800 gold-plated golf club and refusing to retaliate against his steel and aluminum tariffs even as other U.S. allies took swift reciprocal measures against American bourbon, corn and motorcycles.

その不和はトランプとの関係性に重点を置いてきた安倍首相ー、例えば公に「素晴らしく、特筆すべきリーダーシップ」と褒め、3800ドル(40万越え)の金の名前入りゴルフクラブをさらりとプレゼントし、さらにはアメリカが鉄鋼とアルミの関税をかけたことに関しては、他のアメリカの同盟国がすぐにアメリカのバーボンとトウモロコシ、車に対して関税措置を報復したのに対して報復措置をしないと決めたー、にとっては残念な変化を示している。

 

 

 

途中ですが、疲れたため続きはまた今度書きます。アクセスなければ書きません。笑

 

 

 

留学手続きで出会う Notary public とは?

こんにちは。

書きたいネタはたくさんあるものの、やる気が起きないダメブロガーです。ひいっ。

西海岸に行ってきたことなど書きたいのですが、情報整理中。ひいっ。

 

さて。先日学校の手続きをする上で必要な書類の作成をしていた際、見たことのない言葉に出会いました。

 

Notary public(ノータリーパブリック)なるものです。

 

f:id:singeorge83:20180829044114p:plain

あとあと知ることになるのですが、この存在はアメリカではかなりポピュラーものらしく、また、結構簡単に取れる資格のようで、比較的多くの人が持っているようです。

 

僕自身まったくこの存在を知りませんでしたので、書類を提出する時にこの項目を無視して(すな)、アドミッションセンターに空欄のまま提出したところ、「あなたここ(Notary public)が無記入ね、ダメよ」と言われて処理が保留になりました。ちなみにこの書類は、I-20を得るための申請書類で、いわゆるバンクステートメントなどの通学資金を証明する書類の一項目としてありました。

 

そして、「今ノータリーができる人が昼ごはんに行っているから、戻ったらサインできるか聞いてみるね、10分くらいそこで待ってて」と言われ待つことに。この時点で、僕はさっぱり何のことなのかわかっていません。その項目がそんなに重要だとも思っていませんでした。(待ってる間に調べろ)

 

そして10分ほど立ち男性スタッフが戻ってくると、対応してくれたスタッフと何やら話して、その場でささっとサイン。そして「よかったわね、サインしてくれたわよ」と言って完了になりました。

 

この Notary publicというのは、いわゆる僕が書類にしたサインが本人のものと証明しますよ、という目的のサインであり、一般的には僕が目の前でサインしたのを確認して、そのあとにNotarize(ノータライズ、Notaryの動詞です)のサインをするみたいです。

僕の場合はアプリケーション書類への自分のサインを、その男性(Notary)の前でしなければいけなかったのですが、すでにしてしまっていたので、本来であればダメだったと思います。でも、アドミッションのスタッフが気をきかせてくれて、サインをしてくれたおかげで、スムーズに処理を進めることができました。

 

さて、このノータリーパブリックをする必要があるときに、どこでするかというと一般的には資格保持者のところに行く必要があります。

グーグルマップで Notary publicで調べると、UPSストア(できるのか確認してません)や弁護士事務所などいろいろなところが出てきますが、一番のオススメは銀行です。口座があれば基本無料でしてくれます。

 

僕はこの応募書類の他に、再度Notary publicをする機会が直近にあり、銀行に行ってNotarizeしてもらってきました。銀行員の方は基本的にNotaryの資格を持っているのか、「ノータライズしたいんだけど」というと、その場ですぐにしてくれました。もちろんその際は、スタッフの前でサインをし、そのあとでNotaryのサインとスタンプを書類に押してもらいました。

 

この制度、日本人にとっては全く不慣れな物だと思います。日本は印鑑文化なので、認印があればさらっといろいろ済ませられますが、アメリカではサイン文化に慣れていかないといけません。

 

留学情報サイトでは、こういう情報ってなかなか乗ってないんですよね。僕がさらっとグーグル上位検索した中でも、当時留学生でこの話題をブログにしていたのが1件のみ。そもそも留学生に関係のあるものとみなされていない気がします。

 

なので、ここで3つ断言します。

 

1.Notary publicは留学生が覚えておくべきアメリカの文化。

2.もしNotary publicを求められた場合、自分の口座のある銀行へ行け。

3.自分のサインはNotaryの前で。誰もいないところではすな(多分無効)。

 

このブログが誰かの役に立ちますように!

ではまた!