30歳からのニューヨークライフ。

このブログは、30代にしてニューヨークに来てしまったゲイが思ったことを不真面目かつ真面目にお届けしようと試みるブログです。

ニューヨークでの人種差別。

みなさんこんにちは。

今日は天気も良く、気温もほどよく暖かいです。少し曇ってますが。

 

さて。

今日はニューヨークでの差別について、自分が思ったことを書きたいと思います。

ある動画を偶然見つけて、思うところがありました。この方はカナダでワーホリをされているみたいです。僕と同じくゲイの方のようです。

 


まさか自分がカナダでこんな差別を受けると思ってなかった | Asian Discrimination【カナダワーホリ】

 

動画の中で、道端で急に暴言を吐かれた、また職場の厨房でスリランカ人の同僚から差別発言を受けたと語っています。この体験は、Moaさんの個人的な実体験で、それによって悲しい気分になったことは残念だなと僕も思いますし、その体験を否定する気もありません。また、若くして海外で働くというのは素晴らしいと心から思います。

 

Moaさんは皿洗いとしてレストランで働いていたそうですが、職場でスリランカ人の同僚に、

 

・皿洗いは階級が低い人がすること言われる

・お前の国では犬を食うんだろうと言われる

・(アジア人のお客が来たら)お前の親・兄弟が来たぞと言われる

 

また、

・ショックで泣いていてもオーナーは気付こうともしない

 

という「差別体験」をされたそうです。

実際そのスリランカ人がどういうニュアンスで言ってきたのかは不明です。Moaさんは5ヶ月間それにただただ耐えたそうです…えー、きつい。笑

 

この動画を見て個人的に思った感想としては、前回のブログの繰り返しになりますが「違うことは違う」「やめてほしいことはやめてほしい」とはっきり言わないとアカン、ということです。

 

自分自信学んだ事ですが、海外で最も大事なのは「毅然とした態度」です。日本人はヘラヘラしたり、下手(したて)になったりしがちですが、ここニューヨークでそれは全くもってデメリットでしかありません。

 

もし嫌なことをされたら、

「それ不快だからやめてよ」

と外国人にははっきり言わないと伝わりません。これに関しては海外だからというわけではなく、日本人もそういう人いますよね。言わなきゃわからない(アホな)人。それと同じです。

 

スリランカ人がどんな言い方だったのかわかりませんが、アジア人が店に来て「ほらお前の家族が来たぞ」って言われたら僕だったら「なんでやねん」とアホくさくて笑ってしまうと思います。笑 そして何かしら面白いことをビシっと返そうと思うと思います。「なんでわかったの?お前両親に紹介したいから一緒行こう」とか。

 

「犬食べるんだろ?」って言われたら「日本は食べないよ。それは中国で日本と違う。お前んちネットないの?知りたいならググりなよ最低限。そもそもスリランカって何食べてるの?虫?」とか。

「皿洗いはスリランカでは階級が低い仕事」と言われたら、「スリランカと日本は違う文化だし。それに日本ではそういう差別発言する奴は、階級が低い人間」とか。

 

言われたら言い返す、これが基本です。じゃないとなめられます。

日本人にはきついですよね。わかるー。。

 

もし何も思いつかなかったとしても

「I can't understand you. What do you mean?」

とか

「Excuse me? That's not true. You shoud stop it.」

とか。

 

この時に笑ったりしてはいけません。毅然と「俺怒ってるよ」ということをはっきり伝えるんです。

 

また、もしこれから海外行く予定のある方がいたら覚えておいて欲しいんですが、「自分の考えていることを誰かが気がついてくれる」というのは「幻想」です。Moaさんの「泣いていたのにオーナーが気付いてくれなかった」、っていうのはちょっと子どもの言い訳のように聞こえてしまいました。

それに、この体験だけ切り取って話を聞くとスリランカ人て性格悪そう…、と思ってしまいますが、Moaさんの職場での人間関係がどうだったのかによってジョークが言えるかどうかも変わってくると思いました。差別云々、以前にコミュニケーションができてたのか。これはどこの国でも一緒ですよね。

日本と違うのは自分の考えは上司にも言える、そしてそれに価値があるとみんなが思ってること。そして嫌なことは嫌と言える。言わないことが悪です。我慢するなんてここニューヨークではどMなのです。

 

ちなみに僕は、半年以上ニューヨークで暮らしていて「これ明らかに差別やん」、と思ったことは一度もありません。

 

それこそ始めはカルチャーショックを受けて凹んだこともあります。「え?これ差別じゃない?」とか。でも後から考えると、単に英語が話せなかったとか、こちらが間違ってたとかそんなことが多かった。

 

一つの前のエントリーでも書きましたが、ニューヨークの人たちは、とってもRude(無礼、不躾、だるい)です。なのでそれはあなただけの差別的な意味ではなく、誰に対してもそうである可能性が高いです。(ファッキンジャパニーズなどと直接的に言われない限り)

 

ことサービスに関して、日本は異常で過剰ななお客様主義です。なので比較して「酷い!」と思うことが多いと思います。過剰サービスが日本の文化だとも言えますが、少なくとも基本的にお客さんと店員は対等であるべきだと思います。ニューヨークは極めて関係が対等です。例えば、お店のひとがお客さんに「ありがとうございました」とニューヨークでは滅多に言ってくれません。

「 There you go.(はいどうぞ)」

とか

「Do you need receipt?(レシートいる?) 」

と言われて品物を受け取り、逆にこちらが「Thank you.(ありがとう)」と言います。

なぜなら、お客さんと店員は対等であって、「ありがとう」は「レジ通して、袋に詰めてくれてありがとう」の「ありがとう」であって、店員からの「うちらから買ってくれてありがとう」ではないんです。店員の仕事は「レジを通すこと」で「お客さんへの心地よいサービス」は彼らの第一優先事項ではない。

 

ちなみにチップあげるとサンキューと言ってもらえます。w 

ニューヨークは本当に面白い街だなと思います。

 

ああ…また雑多で唐突な終わりかたになってしまいましたが、また思ったことを書きたいと思います。ではまたー。